【古賀茂明】「グアムへの北朝鮮ミサイル迎撃すれば戦争状態 私たち日本人は戦争への道を一歩ずつ進んでいるのではないか」~ネットの反応「『日本人は』じゃなく、北朝鮮が戦争への道を進んでいるんだろ?」


 8月15日の終戦記念日を前にして、私たち日本人は、戦争への道を一歩ずつ進んでいるのではないか。そんな気がしてならない。

8月10日の衆議院安全保障委員会。小野寺五典防衛相は、米軍基地のあるグアムが攻撃された場合、集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」にあたるかどうかについて、次のように述べた。

「日本の安全保障にとって米側の抑止力、打撃力が欠如するということは、日本の存立の危機にあたる可能性がないとも言えない」

「わが国に対する存立危機事態になって(武力行使の)新3要件に合致することになれば、対応できる」(朝日デジタルより)

一般論として、米国の抑止力がなくなったら存立危機事態に当たる可能性が高いという考え方は従来から安倍晋三総理などが表明している。これをグアム攻撃に当てはめてみると、グアムのアンダーセン空軍基地にはB1B戦略爆撃機などが駐留している。

B1B爆撃機は、朝鮮半島有事の際に、米空軍の中心的役割を果たす戦力だ。つまり、グアムの米軍基地が攻撃されれば、B1Bなどの攻撃力に打撃が加えられ、その結果、米軍による抑止力が欠如する事態になることが予想できる。ということは、我が国にとっての存立危機事態の要件を満たす可能性があるということになる。

実際には、専門家が指摘するとおり、本来集団的自衛権行使の前提となる存立危機事態を認定するには、米国自身が個別的自衛権を行使していることが前提となる。

しかし、北朝鮮のミサイルがグアムに向けて発射された場合、米軍が個別的自衛権の行使として迎撃ミサイルを発射する前に、北のミサイルが日本上空に入っている可能性が高い。この場合、我が国が集団的自衛権を行使するためには、日本よりも先に、あるいは少なくとも同時に、米軍がミサイル発射などの自衛行為をとっていなければならない。

ミサイルが発射されてから日本上空を通過するまでのわずかな時間内に、日米両国が連絡を取り合い、日本側では国家安全保障会議(NSC)を開いて存立危機事態の認定をし、集団的自衛権行使の決定をして、さらにミサイル迎撃命令を出すという一連の行為が必要なのだが、これは時間的に不可能ではないか、とも言われている。

●グアムの米軍を守るため、日本を危険にさらす安倍政権

しかし、逆に言えば、日米間で事前に協議し、また、NSCでも事前に審議して、どのような場合に米軍がミサイル迎撃をするのか、そして、日本がどのような場合にそれに加わって集団的自衛権の行使として、迎撃行為に参加するのかを決めておけば、その想定の範囲内のことが起きた時には、半ば自動的に日本が迎撃命令を出すことは可能だ。

私は、すでにそういう準備がかなり進んでいるのではないかとみている。だからこそ、小野寺五典防衛相が、あそこまで積極的に迎撃の可能性を匂わせているのではないだろうか。

今、トランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の間では、挑発合戦がエスカレートしている。今すぐ戦闘行為に入る可能性は非常に低いというのが専門家の見方だが、だからと言って、絶対に戦争にならないというわけではなく、最悪の事態も排除し切れないというのもまた一致した見方だ。

万が一、米国とともに日本が北朝鮮のミサイルを迎撃する事態になれば、これは北朝鮮への武力行使になるから、北朝鮮からみれば、日本と戦争状態に入ったことになり、東京がミサイル攻撃される可能性もある。そうなれば、被害の規模は甚大なものになるだろう。

こうした危険性については、本コラム(4月10日『北朝鮮、シリア 日本の危機が安倍総理のチャンスになる不可思議』)でも指摘した通りだ。

しかし、我が国がこのような行為に及ぶ意味があるのかどうか、よく考えるべきだ。

まず、危険に晒されるのは、グアム基地にいるB1B戦略爆撃機などの米軍だ。

それを守るために日本の数千、数万の国民の命を犠牲にするということはどう考えてもおかしい。天下の愚行だと言っても良いだろう。

●「米側抑止力の欠如」≒「存立危機事態」

https://dot.asahi.com/dot/2017081300009.html

続く

続き

しかし、今の安倍政権の論理では、こうした意味のない戦争に日本の国民が巻き込まれる可能性がかなりあるということを指摘しておかなければならない。

その根底にあるのが、安倍政権による「米軍の抑止力至上主義」である。

前述した通り、今回も、小野寺防衛相は、「米側抑止力の欠如」≒「存立危機事態」という論理展開をしている。

もちろん、存立危機事態が認定されるためには、「国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」という要件を満たす必要があるのだが、これは、日本が攻撃されているというような「客観的事実」ではなく、「明白な危険があるかどうか」という判断の問題になる。

最後は水掛け論になるのだが、往々にして、危険はないというのは難しいことが多い。

「北朝鮮が米国を攻撃したら、直ちに日本を攻撃してくるだろう」という議論に対して、「そんなことはわからないではないか」という反論をすることになるのだが、北朝鮮の金正恩委員長が日ごろから、日本を攻撃対象にするという言動をしている今日、

「金正恩自身が言っている。こんなに危ない事態になっているのに、それがわからないのか!」「そんなことを言って反対して、もし、攻撃されたら責任をとれるのか」という議論が展開されるのは確実だ。「明白」かどうかの客観的判断基準が示されていない現状では、主戦論が慎重論を押し切る展開になることは十分にありうる。

●必然的に「米国の言いなりになる」論理

米軍抑止力至上主義という安倍政権の哲学は、実は、「論理的に」日本は米国の言いなりにならなければならないということを意味している。

それは、集団的自衛権の行使容認を決めた閣議決定(2014年7月1日)のすぐ後、7月14日に開催された衆議院予算委員会閉会中審査での、岡田克也民主党代表(当時)と安倍総理と岸田文雄外相(当時)の間でのやり取りだ。

その一部を紹介しよう。おそらく驚愕する方が多いと思う。

岡田「日本が限定した集団的自衛権を行使しないことで日米同盟が深刻な影響を受ける。こういう場合には、この3要件(注:7月1日に閣議決定された集団的自衛権行使を容認するための3要件)に該当するんですか?」

岸田外相「日米同盟、我が国の平和と安全を維持するうえで死活的に重要である……。アメリカとの関係において、ほかの国との比較においても三原則に該当する、この可能性は高い……」

岡田「つまり、日米同盟というのは非常に大事だから、それが毀損するような、そういう場合であればこの新三要件の第一条件にそのものが当たってしまうという論理を展開すれば、常に日本としては集団的自衛権の行使ができる……」

安倍総理「日米同盟は死活的に重要でありますから、日米同盟の関係において起こり得る事態についてはこの要件に当てはまる可能性は高いわけでありますけれども……」

このやり取りでわかる安倍政権の考え方は、「日米同盟は我が国の平和と安全にとって死活的に重要」→「日本の安全のためには、日米同盟に深刻な影響を与えてはならない」という論理だ。つまり、米国との信頼関係に大きなひびが入ったら、それによって米軍の抑止力が欠如してしまい、日本の安全が守れないという考え方だ。

その先の展開は、誰でも予想できる。

「米国に求められたのに断ると信頼関係に深刻な影響が出る時は断ってはいけない。それが日本の安全のためだ」

「トランプ大統領が、一緒に北朝鮮を攻撃しようと言ってきた時、一度は断れるかもしれないが、『それなら、日本を守らないぞ』と言われたら、これは日米同盟の危機だから、求めに応じて参戦するしかない。その結果、日本が戦場になってしまうかもしれないが、それは最悪仕方ない。できるだけそういう事態を避けるように努力しよう。日米同盟がなくなるよりはましだ」

という事態になるのだ。つまり、日米同盟が私たち国民の命と同じか、あるいはそれよりも上位に来るということになる。この論理は、米国が強気に出てくれば、日本はそれに従属するしかないということを意味している。

●日米安保で殺されるというパラドックス

こうした論理は、「日米同盟」の根幹をなす日米安保体制そのものに対する疑問を産み出す。私たちは、日米安保条約の意義として、「日本をアメリカに守ってもらう代わりにアメリカに基地を提供する約束だ」と教えられてきた。

 

しかし、その考え方は、かなり変貌を遂げて、「日米同盟(日米安保条約)を守れなければ日本は守れない」「だから、日米同盟(日米安保条約)を守ることは何よりも大事だ」という理屈に転化している。この考え方は、「日米安保を守るためには一部の国民が犠牲になっても仕方ない」という意味を持つ。

実はこの考え方は今までもあった。しかし、これまでは、目に見えて犠牲になるのは、沖縄県民と一部の基地周辺住民だけだったので、一般国民は、あまりこのことを真剣に考えずにすんだ。(申し訳ないことだが、それが現実だった。)

今起きているのは、この論理が拡大し、「日米同盟を守るためには、米国と一緒に戦うしかない。そうしなければ日本の安全が根底から脅かされるのだから」という理屈で戦争のリスクまで一般の日本国民が負わされるという事態だ。

さすがにここまでくれば、誰もが気付く。「日米同盟よりも自分の命の方が大事だ。アメリカが攻撃されてアメリカ人が死んでも、日本が攻撃されない道があるのなら、そちらを選ぶべきではないのか」ということに――。

そうしなければ、「日本国民を守るための日米安保条約」を「守る」ために多くの日本人が死ぬというパラドックスが現実のものになってしまうだろう。

とりわけ、トランプ政権出現で、そのリスクは格段に高まっているのだ。

●後悔しないために今やるべきこと

以上のようなことを言うと、日米同盟が無くなったら、中国がすぐに尖閣諸島を領有しようと攻めてくるに違いないという人が出て来る。「それでも良いのか!」と詰問してくるであろう。

私なら、そんなことは起きないと答える。しかし、必ず、「絶対に攻めてくるぞ!攻めて来ないなどといい加減なことを言って、もし攻めてきたら責任をとれるのか!」という声が沸き起こるだろう。

それでも、そんな声に耳を貸して、日本が攻撃されてもいないのにアメリカと一緒に戦争に参加するという暴挙は絶対に認めてはならない。そして、右翼やタカ派からの誹謗中傷を怖れてはいけない。米国を助けるために日本人が死んでもよいという考え方には、断固として反対するべきだ。

では、今やるべきことは何か?。

まず、米国、韓国、中国、北朝鮮に対して、「日本は、自国が攻撃されない限り、北朝鮮や他の国を攻撃することはしない。米国の要請を受けても同じだ。日本が攻撃されない限り、米国や他国の軍隊に日本の基地を使わせることはしない」という立場を明確に伝えるのが一番重要だ。これにより、北朝鮮が日本を攻撃する理由はなくなる。

アメリカが、「ふざけるな。だったら日米安保は廃棄だ」と言ってきてもひるむ必要はない。「冷静に話し合おう」と言えばよい。そもそも考えてみれば、集団的自衛権は、つい3年前までは、「憲法違反」だったのだ。米国もそれを前提に動いてきた。今は、その違憲行為が堂々と行われようとしている。それを止めるのに、どうしてためらう必要があるのか。

トランプ政権は「アメリカ・ファースト」を掲げ、これまでの常識を覆すような言動を続けている。トランプ政権誕生が決まった昨年末の時点で、日本人は、立ち止まって冷静に考え直してみるべきだった。しかし、安倍政権は、何も考えずに、従来の日米関係の延長線上で行動している。

そして、今や、トランプ政権とともに戦争を始めるかもしれないというのっぴきならないところに追い込まれているのだ。

今は、もう一度冷静に日米関係を根本から考え直す最後のチャンスだ。戦争になって初めて気づいたというのでは手遅れなのだから。

(おわり)


 

ネットの反応

 

責任も取れないのに断言する嘘つきの見本

 

ダラダラ長い作文

 

クルクルパ一

 

じゃ日本国憲法の改憲論議とか核武装論とか遅いけどはじめたらどうだ?
みんな先送りで何もしなかったからこのありさまだぞ

 

ふーん。で?
やんなきゃ戦争状態にならんの?
なるやろアホ。
不信だけ買って意味あんのかカス。

 

長い
古賀にまだ仕事があることが不思議

 

日米安保破棄したら尖閣に上陸してくる可能性高いぞ。今ですら公船の領海侵犯を尖閣以外でも繰り返してるというのに

 

こんな頭悪いやつでも官僚になれるんだな

 

迎撃しようがすまいが北チョンがミサイル発射した時点で戦争状態だろ

 

>8月15日の終戦記念日を前にして、私たち日本人は、戦争への道を一歩ずつ進んでいるのではないか。そんな気がしてならない。

クサヨにありがちな、戦争は一人でやるものだと思ってるバカ
一行で読むのやめたわ

 

「ミサイルが発射される」ってのが前提になってる時点で、どう考えても日本の非はないわけでして。

アメリカ抜きにしても自国上空を通過するミサイルを認めたら
日本が戦争に巻き込まれるリスクがある上に、国家主権侵害を認める事になる
迎撃するのはむしろ当然だぞ

 

で、日本上空に侵入してくる弾道ミサイルを
どうやってグアムに着弾するか日本本土に着弾するか判断できんの?
しかもスピードはマッハ25前後でシンキングタイムは極小だよ?
要するに日本上空に入ってきたら無条件で叩き落とすしかない
つまり、こいつはただ政権に難癖つけたいだけの馬鹿です

 

>私たち日本人は、戦争への道を一歩ずつ進んでいるのではないか。

「日本人は」じゃなく、北朝鮮が戦争への道を進んでいるんだろ。

 

軍事同盟なんだから、自分は守ってもらうけど、相手が攻撃された場合は
検討して判断します、とか言ったら、相手も同じことを考えかねない
アメリカを攻撃するミサイルを迎撃します、と答えるのは同盟を頼りにする
なら当たり前のこと。撃ち落とせる能力があるかは別として

 

無責任極まりない害人だな

 

この程度の官僚が他にもたくさんいそうな気がする。

 

間違って落ちる可能性だってあるのに、その場合は死ねということかな?

 

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8 件のコメント

  • こういう発言をすれば左派的メディアが使ってくれる(ワイドショーにでも呼んでもらえる)→ギャラがもらえてうれぴー。生活のためにやってるんでしょこういう人たちって。

  • 迎撃はするやろ
    迎撃すらダメとか言ったら、もう滅びの道しか無くなる。
    こいつらの滅びの美学に、なんで一般市民まで巻き込まれなアカンねん

  • 長いから要約してみる
    「グアムめがけて飛んでくるミサイルを撃墜するのは戦争に巻き込まれるだけ、撃墜するな。日本は攻撃されない限り何もしない、と北朝鮮に向けて宣言せよ」
    …こんなところか?
    ………すでに日本は何度もターゲットにすると宣言しているんだけどね、北朝鮮は。

  • こいつが馬鹿なのは、日本は65年間ずっと朝鮮戦争休戦体制の影響を受け続けてきているということを分かってないこと。
    北朝鮮は50年もの長きに渡り、核兵器を持つためにコツコツと努力をし続けてきた。
    それに対して、お花畑どもが「話せば分かる」などとして、人道援助や経済援助をしてきたが、それが兵器開発をサポートし続けた。
    そして今、その成果がついにアメリカ本土への核攻撃能力として結実しようとしている。
    無責任に平和をうたい、現実に何が行われているかから目をそらし、日本への脅威を放置してきた。
    朝鮮戦争は終わってなどいなかったわけだ。北はアメリカに対峙するために核能力を獲得する道しかなかった。
    日本は拉致被害者を見殺しにし、憲法9条のお陰で平和だ、などという白昼夢に現を抜かしてきた。
    戦後日本は平和カルトによる洗脳を受け、思考停止状態になり無力化された。
    その愚かさの代償はこれから支払わされる事になるが、今回の内閣改造で、現状最高の布陣が敷かれた。
    まあ、九死に一生という感じか。今の日本でこれ以上の安全保障体制は望めない。
    日本人が目覚めればこいつら平和カルトどもを一網打尽に出来るだろう。そういう意味では天佑かもしれない。

  • こういう「軍靴の足音ガー」「アベガー」「ジミンガー」と能書きばっか垂れてる糞馬鹿よりも
    「俺は戦いなんか行きたくない!だから支那に隷属でもなんでもする」と公言したヅラ野郎の方がまだ好感持てるわ~
    まぁ、あれはあれで「お前、チベットとかの惨状知らんの?」ってツッコミポイントはあるし
    愛する者の為に武器を取れない奴なんか、人間として終わってるとは思うが

  • 前川っていう人といい、この人といい、官僚ってもしかしてポン助率が高いんじゃ…。
    そう言えば、民進党の玉木って人も官僚出身だし…。

  • キチガイ刈り上げ非難するのは当然としてそれをココぞとばかりに利用する安倍とその取り巻きにアメリカのいいようにされちゃいけないという至極当然な指摘すら反日扱いする低能ネトウヨ

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